Wood Work

今のところ、大抵のギターはまだ”木”で出来てます

木工加工を含んだリペアやカスタマイズ___切ったり貼ったり、削ったり埋めたり

木工加工が必要になる場面は多いです

ギターは大半が木材でできていますので時には壊れたりする事もあります。
ハードウェアを違う仕様のものに変えようと思うと加工が必要になる事も多いです。

やるとなったら思いきって。

ハンドメイドギターも製作している工房ですので大胆な加工もご相談ください。

ヘッド折れ

特にヘッドに角度のついたギターではギターを倒してしまっただけでヘッドが折れてしまう事があります。

ちょっとした傷ならある意味「勲章」として受け入れる考え方もできるかもしれませんが、流石にヘッドが折れていたらもはや演奏は不可能で「勲章」などとのんきな事は言ってられません。

ヘッドが折れた時のショックはなかなかヘビーです。
しかしきちんとした修理をすれば問題なく使えます。

一方できちんとした修理が施されないとヘッドの折れは一気に致命傷になります。

・!ヘッドが折れてしまったら!
1・まず、破片などがある場合は可能な限り拾い集めましょう。

その破片の有無で修理後の仕上がりや工賃が大きく変わることがあります。

2・可能な限りそのままの状態で持ち込んでください。

割れ口を閉じたり開いたりして割れ口を動かすのは控えてください。修理の成果は割れ口の綺麗さにも大きく左右されます。我口が綺麗であればあるほど修理は容易になります。

3・絶対にご自身で接着剤などを投入しないで下さい!

ご自身で接着剤を投入された場合、その後の修理は非常に困難なものになります。場合によっては修理をお断りすることもございます。
完全に最後までご自身の責任で修理を試みるというケース以外ではお勧めできません。

半端な接着剤の投入は取り返しのつかない致命傷につながります。

4・長期間長期間放置しないで下さい。

なかなかすぐに修理に持ち込めるとは限らないことは存じておりますが、なるべく早い段階で修理は行うことが望ましいと思います。

開口部が水分を吸ったりして変形してしまうと修理が困難になるケースがあります。

ヘッド折れの修理の仕上がり

なるべく綺麗に仕上げたいところですが、状況によってはある程度の妥協が必要になるケースはございます。

仕上げに関して、塗装も含めてどのような仕上がりをお望みになるかはご予算とも合わせてご相談させていただきます。

ヘッド折れ修理の例

例1:折れたヘッドは割れ口が非常に綺麗であった場合などは再接着後に傷口はあまり目立たないというケースも多いのですが破片の欠損やなんらかの補強が必要であった場合には修理痕が目立つ事があります。
ネックが初めから塗りつぶしカラーであった場合は色を合わせて塗りつぶせば大きな問題ではないかと思いますが、多くのギターはネックは木目が透けるような色で塗られているため同じように透ける色で塗装しても傷口が悪目立ちしてしまう事があります。
そういった場合では周辺の色に合わせた塗りつぶしの塗料を調色し、ボカすように修理部位を塗りつぶす事で馴染ませる方法となる事があります。

例2:同じく完全にヘッドが分断されていますが、同様に塗りつぶしカラーと透けるカラーを組み合わせながら補修した例です。
このネックは中央に色の異なる材が挟み込まれている3ピース構成で、ネック背面のアクセントとなっているのでこれを塗りつぶしてしまってはちょっと格好が悪いため、なるべく自然に見えるような処理が必要であるかと思われます。

またヘッドトップも黒い突き板が貼ってあるのですが、ヘッド損傷とともに突き板も破損しています。

ヘッドトップが黒い場合は割と目立たないような仕上げにする事が難しくないケースは多いと思われます。

何れにしても、特に修理歴を知っているオーナー様にとっては修理の跡は判るかと思いますが遠目には見苦しくない仕上がりにする事が可能な例は多いのでご相談ください。

ネジ穴の補修・折れたネジの摘出

ギターの多くは木ネジが使われています。

木ネジは下穴を空けた穴の中に先の尖ったネジをねじ込む事によって穴の中にネジ山を作りますが、その穴の中のネジ山が潰れてバカになってしまうことも多々あります。
特にピックガードのビス穴やストラップピンのビス穴が問題を抱えやすいです。

修理はネジ穴の内側だけを補強する方法と、一旦木栓で埋めてから新たに空け直す方法があります。

一方で、木材の中でネジが折れてしまって取り出せなくなっているという例もあります。
その場合はネジを取り出した上で埋めもどす事になりますが、ネジを取り出すために元のネジ穴よりもいくらか大きな穴を開けなければならないケースもあります。

ペグの固定ビスやネックジョイントビスなどの例が多いです。
この場合、摘出と補修、再度の穴あけという段取りになります。

その他修理例

  • ボディ割れの修理
  • 指板欠けの補修
  • 古くなって朽ちてしまったバインディングの補修(部分交換と再塗装補修)

カスタマイズ

カスタマイズは多岐に渡りますが例としては下記のようなものがあるかと思います。

  • ボディにコンター加工を追加
  • ネックグリップを違う形に再整形(ネックのリシェイプ)
  • ボディの座繰りを追加してバッテリーボックスやアクティブサーキットを追加
  • シングルコイルの座繰りをハムバッカーが入るように拡張
  • トレモロユニットをシンクロナイズドから2点支持のトレモロへ

既存のボディ・ネックに加工をする場合の要検討ポイント

  • 既存のボディにエルボーカットを追加工

    ・塗装の問題

  • ・寸法の問題
  • ・木材自体の強度などの問題

などなど、ご相談とご理解をいただく必要がある事柄が多くございます。

そのため内容によってはご要望に対して「お勧めできない」というお答えを差し上げることがございます。

しかし、アイデアはお気軽にお聞かせいただければご相談に応じさせていただきます。

既存のボディにヒールレスカット+加工部分のみを再塗装

加工部分の再塗装は別途お見積りとなりますが、完全に綺麗に仕上げるためには最終的にはボディ全体あるいはネック全体のリフィニッシュが望ましい事もございます。

左の画像は加工部分だけ再塗装して目立たないようにサンバーストで合わせていますが、色などによっては目立たずに仕上げることが困難なケースもございますのでご注意ください。

Q:E社のヘッドを加工してG社のヘッドに改造してG社ロゴのインレイも入れたい

A:申し訳ありません。当工房ではそれはお請けしない事に決めさせて頂いております。

本来のブランドの異なるロゴなどの複製は一切行えませんので悪しからずご了承願います。

Q:ネックに木を足して太くすることは出来ますか?

A:色々と無理があるので「出来ない」とお考えください。

Q:ネックグリップを削り込んで極薄ネックにしたいのですが
A:厚み方向に関して削り込む事は「ある程度」なら可能です。 ただし、何ミリも削れるかどうかはネックの設計によって大きく異なります。主にネックの中に仕込まれたトラスロッドの埋設深さなどの問題があるためです。 削りすぎるとネックグリップからトラスロッドが露出します また、極薄ネックははじめから極薄ネックにすることを念頭に設計されています。 そのため、通常のネックを削って極薄にしても、ふさわしいパフォーマンスを発揮できないことが想定されます。 弦の張力に耐える剛性の不足や、それに伴うサウンドの変化などがあります。 ネックグリップのリシェイプ(再整形)は断面の形状を整え、握り込んだ際のニュアンスを調整するようなイメージで検討した方が良い結果になると思います。